空気の吸い込み口はとても大切

平成15年の建築基準法改正で、シックハウス防止の目的で、住宅の24時間換気が義務付けられました。これ以降にできた住宅は問題ないのですが、以前につくられた住宅、とくに比較的気密性が高い鉄筋コンクリートのマンションでは、機械換気による換気が非常に重要です。

24時間運転に設定されていなくても、浴室や洗面室には換気扇が取り付けられています。
それを常時運転すれば、必要な換気の一部ができます。この方式は、第三種換気方式と言って、換気扇で空気を外に押し出すやりかたです。

ただし、ここで重要なことは、空気は入り口がないとなかなか外に押し出せません。
すなわち、空気の吸い込み口・取り入れ口が明いていないと、外に押し出すには大きな力が必要になったり、外気にまけて、逆に外から空気が流れ込んだりします。マンションにはたいてい、キッチンやリビングの外壁まわりに、この吸い込み口がついているのですが、冬にそよそよと寒いとか、隣にとんかつややカレーショップがあって、排気をもろに吸い込むので、あけたくてもあけられないという人もいます。またこんなことはぜんぜん知らず、10年以上も埃だらけにしている人もいます。また知っていても、フィルターを掃除するのが面倒で、いつもフタをしたままという人もいます。

この状態だと、風呂や洗面の換気扇のような微力なものでは、ほとんど空気が出て行きません。さらには、台所のガスの燃焼ガスを排気するためのファンは、強力で大量の換気能力がありますが、これらの吸い込み口・取り入れ口がふさがっていると、上記と同じく、せっかくの換気能力が生かせず、燃焼ガスが室内に充満することがあります。このようになると、油を使う料理が多い家庭のレンジフード周りの壁やフード、フィルターは、油汚れで大変です。床まで汚れることもよくあります。油がたまると、粘り気でますます能力が落ちます。そして燃焼に必要な酸素が足りず、ガスが不完全燃焼することになります。そして最後にはガス漏れ警報機がいつも鳴りだすのです。管理人や管理会社が飛んできます。何度も頭を下げなければなりません。

空気の吸い込み口・取り入れ口はいつもメンテナンスしてください。
もっとも、とても古い木造住宅で、いつも室内は外と同じ温度で同じ空気が通り抜ける、
ならば、窓や戸を開ければ、あまり心配はいらないでしょう。
でも、最近の木造住宅は、気密性が高くなっています。室内で開放型のガスストーブや
石油ストーブを燃やすと、酸素欠乏と一酸化炭素中毒で、簡単に死にます。
これほどかように、住宅の空気の吸い込み口、取り入れ口は重要です。